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5 「銀震学」への道

今後、GRAPE等による銀河の数値実験により、 星の円盤の振動や波の性質と銀河構造との関係を 系統的に調べることができるであろう。

一方、赤外線の観測が進めば、 その輝度分布の適切な解析によって、 星の円盤の密度波のパターンを 直接見ることが可能になるであろう。

これらの詳しい比較が可能になれば、 太陽の内部構造を表面の振動から診断する陽震学のように、 渦状腕の解析から、銀河の構造を診断する道が開けると期待される。 「陽震学」をもじっていえば、 「銀震学」への道が開けるかもしれない。



Jun Makino
Wed Mar 17 17:53:00 JST 1999